文具で楽しいひととき


■ 「自立するバインダー」  EMON社 RISCOVER ルーズリーフ バインダー 2,000円 


□このバインダー、一見すると何の変哲もない。
 概観はマット調の深いグリーンで大変落ち着いた雰囲気。
 リングの穴は30穴。サイズはA4と、いたって普通。
 バインダーは、机の上に広げて使うもの。
 しまう時は、本棚なんかに立てて入れることはあるが、
 このバインダー、ちょっと変わっていて、自立する。
 しかも、立ち方がちょっと変わっていて
 バインダーを完全に180°広げた状態で自立する。


EMON社 RISCOVER ルーズリーフ バインダー


□バインダーは完全に180°広げた状態だと
 自立せずに倒れてしまう。
 なにか支えとなるものがない限り普通は自立しない。
 
 では、どうやって立てるかというと、
 これまでにない、おもしろい工夫が隠されている。
 その秘密はバインダーのリングの軸部分にある。
 
 工夫の解説に入る前に、
 念のため、用語の説明をさせていただく。

 リングとは紙を閉じる半円のリング状のこと。
 よく、2穴バインダーや30穴バインダーなどとよくいうが、
 その紙の穴をバインダー側でとめるワッカがリングである。
 さらに、そのリングの根元にあるのが、軸となる。
 
 普通はリングの軸とバインダーは全部くっついているが、
 これは、リングをとめている軸の下半分がバインダー
 にくっついてない。
 
 さらに、バインダーのハードカバー部分が、横1線に後ろ側に折れる。
 そうすると、くっついていないリングの軸が前足のように支えとなり、、
 後ろに折れ曲がったハードカバー部分も支えとなって
 これで自立する。
 立ち方は斜め45度といったところ。

□この説明でイメージできた方は相当想像力が豊かな方です。
 これ以上私の文章でご説明してもなかなか次に進ないので・・・
 WEBの画像をじっくり見ていただくとして、


EMON社 RISCOVER ルーズリーフ バインダー  EMON社 RISCOVER ルーズリーフ バインダー


□さて、このバインダー何のために自立するのか。
 なんといっても自立することで、人に見せやすくなる。
 
 例えば、これをプレゼンテーションに使う。
 普通のバインダーならプレゼンテーションの時、
 ファイルやバインダーをテーブルの上に
 べたっと置くしかない。これだとお客様はファイルを
 覗き込むような形になる。
 
 このバインダーなら斜め45°という絶妙な角度で自立し、
 お客さんにとって自然に見えやすくなる。
 お客さんの人数が何人もいるなら、立てて見せた方がより効果的。


□また、ショップの売場でも使える。
 パンフレットを無造作に置いておくより、
 このバインダーで立てて見せた方がスマート。
 
 このバインダー、効果的に見せることができるのが、
 最大の特徴なんです。
 私はこれを「プレゼンテーション用のバインダー」と呼んでます。


□このような「見せる」ファイル・バインダーは実は、
 他にもある。しかしながら、私の知る限りでは、
 ファイルの下に土台のようなものが必要なものが中心。
 
 今回のバインダーは外見は通常のバインダーとなんら変わらないが、
 持ち運びにも便利で、いざというときに
 自立して効果的に見せられるというのが面白い。


□私がこのバインダーを入手したのはかれこれ10年ほど前になる。
 メーカーのEMON社に現在も販売しているか問い合わせたところ、
 残念ながら絶版とのこと。まったくもって残念。
 ちなみに、EMON社は国内の企業。





□関連リンク


 ■ 「片手で簡単に紙を出し入れできるファイル」 エセルテ レバーアーチファイル

 ■ 「壁掛けできるファイル」 エセルテ A4 SORTED

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